友人Aから聞いた話です。バス停で会うたびに子どもの悩みを相談してくるママ友。けれど、その言葉の裏にあった事情を知り、それまでの見方が大きく変わった出来事です。
画像: 毎朝「うちの子、仲間外れなのかな」と悩むママ友。面倒な相談の裏で抱えていた家庭事情を知りハッとした

毎日のように続く相談

幼稚園の送迎バスのバス停が一緒で、上の子の頃から付き合いのあるママ友がいました。

ある時から、そのママ友は子どもの様子をとても気にするようになりました。

「お友達にこんなこと言われたみたいで」
「仲間外れなのかな」

朝も帰りも、会うたびに同じような相談が続きました。
急いでいる日も話はなかなか終わらず、正直なところ、
「また始まった……」
と思ってしまうこともありました。

見えていなかった事情

そんなある日、そのママ友が実親と義両親の介護を抱えながら、ほぼワンオペで子育てをしていることを知りました。

その話を聞いたとき、私はハッとしました。
ママ友は子どもの相談をしていたのではなく、ただ誰かに話を聞いてほしかっただけだったのかもしれない。
気持ちを吐き出せる場所がなく、孤独を感じていたのだとしたら——そう思うと、毎日続く同じような相談も、それまでとは違って見えました。

体験者の声

私は思い切って、
「気分転換にランチでも行かない?」
と誘ってみました。

ママ友は少し驚いた様子でしたが、すぐに笑顔で
「行く」
と答えてくれました。

結局、お互い忙しくてまだ実現できていませんが、「いつでも聞くよ」という姿勢を彼女に見せたからか、バス停で会う彼女の表情は以前より少し柔らかくなったように感じます。

どこかに逃げ場があると思えるだけで、少し楽になれることがあるのかもしれない。
そんなことを考えた出来事でした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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