筆者の友人・T江の70代後半の母親は父を亡くした後、家族で暮らしていた実家に一人で住んでいましたが、ある時から母親に対して強烈な違和感を覚えるようになって──。

その後、3ヶ月ほどで入所が可能になり、私たちは準備をすることに。
また拒否されるのではないかと思っていたのですが、母は私たちの顔を見ると「はじめまして」と頭を下げたのです。

2人で荷物の整理をしていると、母親が私たちの思い出の物を大切にしまっていた段ボールが見つかりました。
子どもの頃に描いた絵や母の日に贈った手紙、写真などがたくさん出てきて、私は涙が止まりませんでした。

親の老い

母は施設へ入所することもわかっていない様子で、一緒に施設まで行った私たちに対し「お気をつけて」と言って部屋に入って行きました。

誰もが直面する親の老い。
実家の処分をどうするか話し合っているのですが、実家へ行くと母との思い出がたくさんありすぎて、なかなか話を進められていないのが現実です。

【体験者:50代女性・会社員、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業し、教員免許を取得。OLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの『ちょっと訳あり』な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地・職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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