筆者の知人は母から大学への進学を猛反対されて将来を奪われたような気持ちでいましたが、実家の整理中に目にしたものが、長年のわだかまりを揺るがすことに──。
画像: 母「女に学歴なんて不要。大人しく地元に就職して頂戴」恨んだ私 →「実は」母が隠し通した『真実』に涙

夢見た大学進学

高校時代、私は大学進学を希望していました。

でも母に相談すると、
「女の子なのだから地元就職で十分」
「わざわざ大学に行く必要はないでしょう」
と猛反対!

私は泣きながら奨学金の話もして何とか進学させてもらおうと説得を試みたものの、最後まで母は首を縦に振ってはくれませんでした......。

結局、大学は諦めざるを得なくなり、私は地元企業へ就職。

『人生を奪われた』とまで思い、どうしても母を憎まずにはいられませんでした。

母との間には大きな溝ができ、就職してお金を貯めてからすぐに一人暮らしを開始。

めったに実家には帰らなくなり、母と連絡を取ることもほとんどありませんでした。

発覚した事実

それから数年後、酒の飲みすぎで肝臓を悪くしていた父が亡くなり、しぶしぶ実家の荷物整理を手伝っていた時のこと。

まさかの事実が発覚したのです。

片付けようと開いた通帳を何気なく見ると、長年ほとんど増えていない残高が並んでいました。

さらに、父の借金返済記録の書類まで偶然見つかり驚いた私。

それらを手に取り母に突きつけると、もう隠せないと思ったのか、実はずっと生活がギリギリだったことを打ち明けてくれたのです。

母の本当の想い

「本当は大学にも行かせたかった」
「でも、父さんのせいでお金は溜まらないし、奨学金を背負わせることも怖かった」
「借金の恐ろしさを知っていたから」

そう泣きながら当時のことを振り返り、何度も謝罪してくれた母。

あの時は自分のことばかりでしたが、よく考えれば金銭面の恐怖を抱えていたのか、一生懸命遅くまで仕事をしてくれていた母の姿を思い出した私。

もちろん、もっと話し合えたら違う道が開けていたかもしれません。

でも、親も万能ではなく不安の中で子育てに奮闘していたことに気づき、ようやく和解できたのです。

体験者の声

今、私は社会人向け大学に通っています。

何でも遅すぎることは決してないと思っているからです。

そしていつか親になった時には、“選択肢”を一緒に考えられる母になりたいと考えています。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にFTNでヒアリングと執筆を行う。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.