
「仕事なんて辞めてくださいね」と言われた初対面
Eさんは仕事熱心なキャリアウーマン。
周囲が結婚していく中でも焦ることなく働いていましたが、そんな姿に惹かれた年下男性から猛アプローチを受け、交際に発展。
その後プロポーズされ、半年後には結婚を控えていました。
同棲も始まり、「未来の夫」との生活に幸せを感じていたそうです。
しかし、初めて彼の母親に会った日、空気は一変しました。
開口一番、
「釣書は?」
「うちは代々、家を継ぐ家系なので。嫁には家に入ってもらいます」
さらに、
「そんな品のない仕事は辞めてくださいね」
と言われたのです。
突然の言葉に戸惑うEさん。
彼も母親に反論してはくれたものの、
「まぁ、家庭に入ってくれたら嬉しいけど」
と、どこか母親寄りの態度だったといいます。
義母から頼まれた“ローストビーフ”
その後、親戚を交えた食事会が開かれることになりました。
「何かお手伝いします」と言うと、義母からこう頼まれます。
「ローストビーフとポテトサラダをお願い」
しかしEさんは、ローストビーフを作った経験がありませんでした。
それでも頑張りたいと思い、料理教室をしている友人に相談。
何度も練習し、ようやく納得できるものが作れるようになったそうです。
そして迎えた当日。
Eさんが料理を持参すると、テーブルにはすでに大量の料理が並んでいました。
親戚たちは義母の料理を囲み、大盛り上がり。
そんな中、義母は笑顔でこう言ったのです。
「これ、私お手製のローストビーフよ〜!」
目の前には、Eさんが頼まれて作ってきたものと同じ料理が並んでいました。
気づいてしまった“本当の目的”
その瞬間、Eさんは気づいたそうです。
義母は最初から、自分を試すつもりだったのだと。
さらに、義母と比べるために用意をさせ、失敗すれば親戚の前で恥をかかせるつもりだったのかもしれない。
ショックを受けたEさんは、帰宅後彼氏へ相談しました。
しかし返ってきたのは、
「母さん、念のため多めに作っただけちゃう?」
「気にしすぎやって」
という言葉。
Eさんは、その瞬間に冷静になったそうです。
本当に辛い時、自分の気持ちを理解しようとしてくれない人と、この先家族としてやっていけるのか。
結婚は“本人同士だけ”の問題ではない。
そう強く感じたといいます。
違和感を見逃さなかった結果
後日、Eさんは婚約を解消しました。
「あの時、冷めたのはローストビーフじゃなくて私の気持ちやった」
そう苦笑いしていました。
その後Eさんは、仕事を続けながら別の取引先で出会った男性と結婚。
現在は二児の母として、仕事と家庭を両立しながら幸せに暮らしています。
一方で、元婚約者だった彼は、破談後に職場の女性社員へ次々とアプローチをしていたそうです。
しかし、それが周囲とのトラブルにつながり、最終的には別部署に異動。その後、職場にも居づらくなり退職したと聞きました。
結婚は好きという気持ちだけでは続きません。小さな違和感でも、無理に見ないふりをしないこと。
それが、自分の幸せを守ることにつながるのかもしれません。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年5月】
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※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Anne.R
看護師として9年間、多くの人生に寄り添う中で「一人ひとりの物語を丁寧に伝えたい」とライターの道へ。自身の家づくりやご近所トラブルの実体験に加え、現在は周囲へのインタビューを通じ、人間関係やキャリアなど女性の日常に寄り添った情報を発信している。

