筆者の友人から聞いたピアノ教室でのエピソードをご紹介します。子どもの習い事では、つい他の子と比較してしまうことも……?
画像: ピアノ教室で「うちの子の方が上手♡」自慢するママ友だったが → マウントが招いた『まさかの結末』

うちのHは、もうTちゃんより進んでるの

5歳の娘Tが通うピアノ教室に、同じクラスのHちゃんとその母親Mさんがいました。Mさんは我が子の成長を喜ぶあまり、ママ友の集まりで必ずTと比較する癖がありました。
「うちのHは遅く始めたのに、もうTちゃんより進んでるの」とTの目の前でも平気で言ってきます。最初は聞き流していましたが、回を重ねるごとにTの表情が曇り始めました。

Tちゃんはまだそこなの? →娘の表情が曇る

Mさんの比較発言はエスカレートしていきました。レッスン後の待ち時間、発表会の練習風景、どんな場面でも「Hの方が断然上手ね」「Tちゃんはまだそこなの?」と言い続けるMさん。
5歳の子どもにとって、友達の前で否定されるのは辛いこと。Tは家でも「ピアノ、楽しくない」とつぶやくようになりました。私は毎晩Tを抱きしめ「Tのペースで大丈夫。ママはTの音が一番好きよ」と励まし続けました。

Hちゃんがピアノを辞めることに

それから数ヶ月後、突然Hちゃんがピアノを辞めることになりました。
理由を聞くと、Mさんが「Tちゃんに負けないで!」と毎日猛練習を強要し、できないと厳しく叱っていたとのこと。プレッシャーに押しつぶされたHちゃんは、ピアノそのものを嫌いになってしまったそうです。

娘は今、笑顔でピアノに向かっている

後日、スーパーでMさんに会うと、以前の威勢の良さが消えて元気がない様子。「Hちゃん元気?」と聞くと「ピアノ、完全に嫌いになっちゃって。私、やりすぎたのかも」と声を落とすMさん。一方、私の娘Tは先生に褒められながらマイペースにピアノを楽しんでいると話すと「いいわね。楽しそうで」と呟くのでした。「自分らしく楽しんでね」と声をかけ続けたTは、今では笑顔でピアノに向かい、自分で好きな曲を選んで練習するようになりました。他人との比較で子どもを追い込んだ結果、娘の好きだったはずのピアノを奪ってしまったMさん。子どもの成長に「正解」はなく、楽しく続けることこそが大切なのだと痛感した出来事でした。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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