筆者の友人は銀行、友人の夫が信用金庫と同じ金融業界で働く夫婦間で露わになった、妻の出世を許せない夫の嫉妬と本音とは……?
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「支店長昇進」のチャンスと夫の猛反対

私は銀行、夫は信用金庫に勤めています。

同じ業界ということもあり、夫婦共働きで切磋琢磨できる関係だと、私は思っていました。

結婚してしばらくしたとき、私に支店長昇進の試験を受ける話がありました。

試験は数カ月先、少し離れた会場で行われます。

私はせっかくの機会なので、ぜひ試験を受けたいと思いました。責任や仕事は増えますが、給与もアップします。

私が夫にその話をすると、夫の反応は想像とは真逆でした。

「支店長の試験? そんなもの受けなくていい!」と激怒したのです。

「俺より稼ぐな!」むき出しの嫉妬

私が理解できず詰め寄ると、要は、私の昇進がおもしろくないのです。

私と夫は結婚当初同じくらいの給与でしたが、昇進スピードは私のほうが早く、今度は支店長の試験まで受けるという、それが許せないようでした。

私は、夫の昇進や給与アップを手放しで応援してきました。それなのに夫から返ってきたのは、「今までお前の給与が上がるのがおもしろくなかった」という、衝撃の本音だったのです。

お互いの給与が上がれば、家族の生活が良くなる。そう思っていたのは私だけで、夫は未だに「女が夫より稼ぐな」という発想だったのです。

わーっと一気に不満をぶちまけられました。

退職した今も心に残り続ける「小さなトゲ」

私は怒りと絶望で、子どもを置いて一人でアパートを借りて家を出ることまで頭をよぎりました。

しかし、一晩経って冷静になり、現実を考えた結果、やはり私が守りたいのはこの家族。

結局、私は夫との平穏な生活を選び、支店長試験の受験を辞退したのです。

あれから時は流れ、私はすでに退職しました。

それでもふと「あの時、夫の反対を押し切って試験を受けていたら、私の人生はどうなっていたのだろう」と考えてしまうのです。

家庭の平和のためにした選択は、今も私の心に小さなトゲとして残り続けています。

【体験者:60代・女性主婦、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

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