
査定額を下げる「意外な盲点」
家を売ったときの話です。
長く住んだマイホームでしたが、老後はのんびり違う土地に移住したいと決めた私たち夫婦。愛着のあるこの家を売ることにしました。
建物はまだまだきれいで立地もよく、いい値段がつくと思っていました。でも、不動産屋さんから告げられたマイナスポイントが「日当たり」。
引っ越し当初は、日当たりもよかった庭付き一戸建てのこの家。しかし、隣の家の木が大きくなりすぎて、今では庭全体が日陰になっていたのです。
「あの木がなければ、家にも庭にも日が当たるし、もっと価格は上がるんですが……」
そう言われてしまいました。
夫が意を決して向かった、直談判の結末
自分の敷地の木ならまだしも、隣の家の木。
わが家の資産価値を守るためとはいえ、他人の家の木をどうにかしてほしいと伝えるのは非常に勇気が要ることです。
どうしたものかと悩んでいると、なんと夫が直談判に行ったのです。
「実は家の売却を予定していて。庭や家の日当たりを改善して、少しでも高く売りたいと思っています。こちらで費用は負担しますから、お宅の木を切らせてもらえませんか?」
すると隣人は猛反対!……とはなりませんでした。
「もうこの木は手に負えないほど大きくなって困っていたところで。植木屋さんに頼むにも費用が何十万もかかるから、なかなかできなかったんです」
と言うではありませんか。
費用はこちらが全額負担でwin-winに!
費用がネックで木の剪定を渋っていた隣人は、こちらの提案に大賛成。
こうして隣人の全面的な後押しのもと、私たちは巨木を伐採することができたのです。
伐採費用で数十万円の出費にはなりましたが、おかげでわが家は見違えるほど日当たりが良くなり、それがそのまま売却価格にもプラスに反映されました。
木の伐採にかかった費用は大きかったですが、お互いの「困りごと」が一致して綺麗に丸く収まった出来事でした。
【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2026年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

