義母と同居している友人Aは、義母の義妹と自分に対する態度の違いに、少しずつ違和感を抱いていましたが、そんな空気を変えたのは思いがけない家族のひと言でした。
画像: ftnews.jp
ftnews.jp

義妹の愚痴

Aは義母と同居しています。
近くに住む義妹が実家に遊びに来ては、婚家との付き合いについて愚痴をこぼしていました。
「また病院の送り迎えを頼まれた」
義妹は結婚後も頻繁に実家へ顔を出していましたが、そのたびに婚家について「もっと来てほしいと言われる」「何かと頼まれる」などと不満を口にしていたのです。

すると義母は決まって「そのくらいで文句を言わなくてもいいのに」「実家に帰るくらい自由でいいじゃない」などと、義妹の味方。
義妹の話を否定せずに聞く義母を見て、娘の気持ちを理解してくれる人なのだと思っていました。

募る違和感

ところが、自分のことになると少し事情が違いました。
Aが実家へ帰ろうとすると「今度の週末はみんなでご飯を食べようか」「出かけるなら別の日にしたら?」と義母が言うことがあります。
病院への送り迎えを頼まれることも珍しくありません。

もちろん同居している以上、協力すること自体に不満はありません。
でも、義妹には「自由でいい」と言いながら、Aが実家へ帰ろうとすると残念そうな顔をする。
その違いが気になるようになっていました。

息子のひと言

そんなある日でした。
義妹がいつものように婚家についての愚痴を話していた時のことです。
「また顔を出してって言われてさ」「何かと頼まれるんよね」すると義母は、いつも通り義妹の肩を持ちました。
そのやり取りを隣で聞いていたAの息子が、ふっと苦笑いを浮かべて言ったのです。

「ばあちゃんも一緒やん」
一瞬、その場が静かになりました。
けれど次の瞬間、家族みんなが思わず笑ってしまったのです。
義母も笑っていましたが、その後は少し黙っていました。

少しずつ

それからしばらくして、家族の過ごし方が少し変わりました。
義妹が実家へ帰る週と、Aたちが実家へ帰る週を分けるようになったのです。
おかげでAも気兼ねなく自分の親に会えるようになりました。

あの日以来、Aが実家へ帰ることに義母が口を挟むことは減りました。
立場が変わると、自分では気づかないこともあります。
だからこそ時には第三者の率直なひと言が、見えていなかったことに気づかせてくれるのだと感じた出来事でした。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.