マナーの本当の目的は、ルールを守ることではなく、相手を不快な気持ちにさせないことです。相手への気遣いを忘れなければ、自然と適切な振る舞いは見えてくるもの。今回は、そんな「マナーの本質」について考えさせられた友人の体験談をご紹介します。

視点を変えた瞬間

私は拍子抜けしました。
確かに目の前にスマホは置いていましたが、会食中には一度も触っていなかったからです。
もちろんマナーモードにして、音も鳴らないようにしていました。

「でも操作していませんでしたよ」と答えると、上司は苦笑しながら「そういう話じゃないんだよ」と続けました。

そして、「相手からすると、何かあればスマホを優先しますって見えることもあるんだ」と教えてくれたのです。

その瞬間、ようやく自分が見落としていた視点に気付きました。
自分では問題ないと思っていても、相手には別の印象を与えることがあるのだ、と。

「相手の視点に立つ」というマナー

言われてみれば、自分が誰かと食事をしている時、相手のスマホがずっとテーブルの上にあったら、たしかに気になります。

上司は最後に「マナーって、自分がどう思っているかじゃなくて、相手がどう感じるかなんだよ」と教えてくれました。

その言葉は今でも忘れられません。

それからは、会食や打ち合わせでは特別な事情がない限り、スマホはバッグにしまうようになりました。
人との向き合い方を考え直すきっかけになった、新人の頃の学びのエピソードです。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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