息子のためと信じ遠方の強豪野球チームへ入部させたママ友。数年後、息子が漏らした一言とは……?
画像: 「息子のため」のはずだった。強豪野球チームでベンチの息子が漏らした本音とは。母が絶句したワケ

「息子のため」に選んだ強豪チーム

「せっかくやるなら、レベルの高い環境で経験を積ませたい」

息子にとって最善の道をと、遠方の強豪チームへ入部させました。

平日の練習への送迎に加え、週末は朝早くからグラウンドへ向かい、保護者としてのお手伝いもこなす毎日。それでも息子のためだと思えば苦ではありませんでした。

ところが数年が経ち、高学年になっても息子は試合に出場する機会になかなか恵まれず、ベンチを温める日々を送るようになりました。朝から夕方までグラウンドで過ごしても、出番がないまま終わることも少なくありません。

「こんなに頑張っているのに」という思いが、少しずつ積み重なっていきました。

「息子のため」は親のエゴだったのかもしれない

そんなある日、息子がぽつりと本音を口にしました。
「本当は、クラスの友達と地元のチームで楽しくやりたかった」

その言葉に、ハッとしました。
「息子のため」と信じ、より高いレベルで野球を学び、少しでも上手になれるように、可能性を広げてあげたい。その一心でした。

上手くなることや結果を出すことよりも、大好きな友達と笑いながら野球をする時間のほうが、息子にとっては大切だったのかもしれません。

子どもの可能性を広げたいと願う親心も本物のはずです。
けれど、その思いが強いからこそ、子どもの本当の気持ちが見えなくなってしまうこともあるのだと感じました。

子どもの可能性を信じることと、子どもの気持ちに耳を傾けること。その両方を大切にすることの難しさを、改めて考えさせられました。

【体験者:40代女性会社員、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:森奈津子
海外生活や離婚、社会人での大学再入学など、多彩な経歴を持つライター。現在は幼稚園教諭として保護者の悩みに寄り添うほか、日々の人付き合いの中から生まれるリアルな本音に耳を傾け、多様な価値観に触れてきた独自の視点でそれらを記事にしている。

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