
台風の日の親切が地獄の始まり
A子には、子供同士が保育園の頃から一緒で、小学2年生になった今でも同じクラスのママ友がいました。
ある日、台風の接近により小学校が急遽休校になった時のこと。そのママ友から「どうしても仕事が休めなくて……今日だけ子供を預かってもらえないかな?」と切羽詰まった様子で連絡がありました。
「困った時はお互い様だし子供も喜ぶから」と、A子は快く彼女の子供を預かりました。しかし、この親切が地獄の始まりだったのです。
エスカレートする図々しい要求
一度預かってもらえたことで味を占めたのか、ママ友の要求は徐々に図々しくなっていきました。
最初は「急な仕事が入って」という理由で「子供を預かって」ということでしたが、次第に「下の子の病院があるから」「美容院に行きたいから」と、完全にA子の家を「無料の託児所」として扱うようになったのです。
断りきれずにいると頻度はどんどん上がり、週に何度もママ友の子供がA子の家にいる状態に。おやつ代は馬鹿にならず、A子自身のストレスも限界に達していました。しかし、同じクラスである以上、露骨に拒絶して仲良く遊んでいる子供同士の関係にヒビが入るのだけは避けたいと悩んでいました。
進級と習い事を理由に完全フェードアウト成功
そんなA子に転機が訪れたのは、子供たちが3年生に進級したタイミングでした。
A子はこれを機に、以前から子供がやりたがっていた「放課後の習い事」を週に数回スタートさせることにしたのです。
ママ友から「今日預かってくれない?」と連絡がありましたが、A子は「ごめんね、3年生になってから始めた習い事でバタバタしていて、預かる余裕がなくなっちゃったの」と、申し訳なさそうなトーンでキッパリと断りました。
物理的に時間がないという理由だったため、ママ友もそれ以上は食い下がれず、何度か断るうちにパッタリと連絡はなくなりました。
筆者の見解
親切につけこむ図々しい相手からは、環境の変化を利用して「自然にフェードアウトする」のが一番平和なのだと学んだエピソードです。
【体験者:30代パート・女性、回答時期:2026年06月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藤野ゆうこ
2度の離婚を経て、シングルマザーとして介護職の管理者を務める現役会社員。現場で触れてきた数多くの家族の人生模様や、自身の波乱万丈な実体験をベースに、読者が同じ苦労をしないための教訓を込めたコラムを執筆。現在は介護現場や周囲への取材を通じ、嫁姑・夫婦関係・ママ友など、複雑な人間関係のトラブル解決に繋がる情報を発信中。

