筆者息子の大切なモノがなくなり、探した翌日、思いもよらない場所で見つかって──。
画像: 「バレなければいい」にさせない! 弟に嫌がらせをしてしまった小2娘。母が問い詰めると大泣きして

喜ぶ弟を見て

その日、息子はパパと買い物へ行き、はやっているシールを買ってもらいました。男の子向けのデザインで、大喜びだったのです。

一方、娘は別行動だったため、その日は何も買ってもらっていませんでした。

帰宅後「パパに買ってもらった!」と嬉しそうに見せる弟を見て、娘の表情が少し曇りました。

それに気づいた夫が息子に、「半分こしてあげな」と声をかけたのです。

消えた大切なモノと私の不安

しかし息子は、たくさんある中から「1個あげる!」とニコニコしながら差し出しました。

彼に悪気はありません。ただ、娘としては“半分”ではなく、たった1枚だけだったことが納得できないようでした。

その後もしばらく不機嫌でしたが、姉弟ゲンカは日常茶飯事。私はそこまで深く考えていませんでした。

ところが夜になり、息子が突然「シールがない!」と騒ぎ出したのです。

家族みんなで探しました。娘も「さっき、ここにあったよ」と言いながら一緒に探していましたが、結局見つかりません。

翌日になっても出てこず、息子はかなり落ち込んでいました。

そんな中、私は偶然、娘の引き出しの中からそのシールを見つけてしまったのです。

叱るだけで終わらせたくなかった

私は娘と2人きりになった時、なぜ隠したのか聞きました。

すると下を向いたまま、「半分こしてくれなかったのが、悔しかった」「思わず取っちゃった」と泣き始めました。

その姿を見て、ただ怒るだけではいけないと思いました。

姉弟間の小さなトラブルだからよかったものの、もしこれがお友達の物や、お金だったら大変です。

“バレなければいい”になってしまわないよう、きちんと向き合わなければと感じました。

娘は泣きながら、「ちゃんと返して謝る」と言いました。

そして息子に「隠しちゃった、ごめんね」とシールを返したのです。

弟の反応と私の考え

すると息子は、驚くほどあっさり「いいよ! 半分こしよう!」と笑いました。
怒るわけでも、責めるわけでもなく、その場でシール交換が始まったのです。

娘は何度も「ごめんね」と言いながら泣いていました。

私はその様子を見ながら、彼女のことを勝手に心配しすぎていたのかもしれないと思いました。

悪いことをしてしまった娘ですが、彼女なりに自分がしたことの重さを理解し、逃げずに謝りました。

自分の失敗と向き合いながら、成長している途中なのだと感じました。

親としては、つい「悪いことをしたから叱る」で終わらせたくなります。けれど、本当に大切なのは、そのあと子どもがどう向き合おうとしているかを見守ることなのかもしれません。

子どもの成長だけでなく、親である私自身の関わり方についても考えさせられた出来事です。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。

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