筆者の知人Aさんの職場では、同僚のPさんから妊娠報告がありました。めでたい報告にみんなでサポートしていこうという雰囲気になりましたが、Pさんの要求がエスカレートしていって……?

深まる職場の困惑

だんだんと業務のシワ寄せが周囲に集中し、「分担をお願いしたい」とやんわり伝えても、Pさんは「妊婦なのにひどい」「マタハラだ」と涙を流すばかり。

「マタハラ」という言葉の重みに周囲は黙るしかなく、誰もがPさんへの接し方に頭を悩ませるようになっていきました。

そんなある日、Pさんが上司に対して「妊婦は眠いので、特別な昼寝休憩をください。当然の権利ですよね」と主張したのです。

「これも受け入れるべきなのだろうか」と周囲が見守る中、上司の口から出たのは意外な言葉だったのです。

上司の対応

「そこまで体調が良くないなら、まずはしっかりと休職や休暇の制度を利用してください。無理に出社して、仕事が手につかない状況のまま業務を抱えるのは、組織としてもマイナスです」

ズバッとPさんに伝えた上司。もちろんPさんは「マタハラだ」と騒ぎました。

Pさんは社内の相談窓口にマタハラを申告しましたが、周囲への聞き取り調査によって、この対応は「不当なマタハラではなく、適切な業務マネジメントである」と判断されました。

その後、Pさんは周囲が許容できる範囲で業務を分担するようになり、以前のような過度な衝突は落ち着きました。

上司が示したのは、突き放すことではなく、「組織として公平な環境を守る」という姿勢でした。妊娠という素晴らしい時期を、双方が気持ちよく過ごすためには、互いへの敬意と、「今、何ができるか」という建設的な対話が不可欠なのではないでしょうか、

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。

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