これは、知人のA子さんに聞いたお話です。
生まれたばかりの娘のお世話と仕事で毎日ギリギリのA子。「自分のことは自分でやって!」と小1の息子についキツく当たっていましたが、彼にはある秘めた想いがありました。思わずホロリとくる、家族の心温まるエピソードをご紹介します。

開いてみると、クレヨンで一生懸命に書かれた文字が並んでいました。 『ママへ、ぼくはもうおにいちゃんだから、じぶんでぜんぶやるね。だいすきよ』 その文字を見た瞬間、A子は立ち尽くしてしまったそうです。

困らせていたわけじゃない! 不器用な「寂しさのサイン」

「着替えさせて」とダダをこねていたのは、A子を困らせたかったわけではありません。彼なりの不器用な甘えであり、下の子にかかりきりの母親への「寂しさのサイン」だったのです。

それなのに「お兄ちゃんでしょ」と息子のSOSを見落としていたことに気づきました。 必死に「お兄ちゃん」になろうと我慢を重ねていた息子の健気さに、A子はボロボロと涙をこぼしました。ギュッと息子を抱きしめ「ごめんね、甘えたかったんだよね」と伝えると、息子も安心したのかワーッと泣き出しました。

完璧な母じゃなくていい! 笑い合える家族が一番の宝物

これをきっかけにA子は猛省。余裕がない時は無理せず「今日はママも限界だからダラダラしよう!」と息子を巻き込んで休むことにしたのです。
今でもイライラする日はありますが、そんな時は「お兄ちゃんお休みチケット」を発動。思い切り息子を甘やかして充電する時間を設けているそうです。背伸びしすぎる息子には、まだまだ母親のぬくもりが必要不可欠。完璧じゃなくても一緒に笑い合える時間を大切にしたいと思ったそうです。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:日向みなみ
出産を機に、子どもとの時間を最優先できる働き方を模索し、未経験からWebライターの世界へ。ライター歴10年の現在は、オンライン秘書としても活動の幅を広げている。自身の経験を元に、子育てや仕事に奮闘する中で生まれる日々の「あるある」や「モヤモヤ」をテーマに、読者のみなさんと一緒に笑って乗り越えるよう、前向きな気持ちになれるコラムを執筆中。

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