筆者は父親の他界後、一人になった母を呼び寄せて一緒に生活をしていました。病気がちで体の弱かった母。そんな母の不安や恐怖に寄り添えなかった筆者は、思わず言ってしまった一言を今でも後悔しています。

母が教えてくれたこと

母は困ったような顔をして「じゃあ休ませてもらうね」と自分の部屋へ行ってしまいました。
しかし、次の日の朝、容体が急変し救急搬送。
まったく話ができない状態のまま、入院して5日で亡くなってしまったのです。

私が最後に母と交わした言葉は、私の怒号。
きっと母には不安や恐怖があって、それを紛らわすために普通の生活をしようとしていたのではないかと今なら思えます。

母に謝れないまま亡くなってしまったことは、ずっと後悔しています。
親子・家族とはいえ、いつもいてくれるのは当たり前ではなく、いついなくなるのかわかりません。常に相手を思いやる気持ちは忘れてはいけないと、母が最後に教えてくれたのだと思っています。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業し、教員免許を取得。OLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの『ちょっと訳あり』な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地・職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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