親戚との付き合いは、子どもにとっても難しいものです。大人の関係に巻き込まれ、理不尽な思いをすることもあります。
今回は、筆者の友人が子どもの頃に感じていた伯母への違和感と、何気なく放った一言が思わぬ形で空気を変えたエピソードです。子どもの素直な言葉ほど、大人に刺さることもあるのかもしれません。

あとから知った真実

そんなある日、親戚の集まりで伯母がいつものように母の体型をからかいながら、周りの人のことまで貶していました。

その時、小学校4年生の私はふとこう言ったのだとか。

「なんでおばちゃんは人のことばっかり悪く言うの?」

さらに続けて、

「おばちゃん、自信ないん?」

「そんな派手な服着てるのに、自信あるのかないのかわからへんね」

子どもの何気ない一言でした。

でも、その場にいた親戚たちは思わず大爆笑。

普段、礼儀正しく文句も言わない私の口から出た言葉だったからこそ、余計に意外だったのかもしれません。

「そうやそうや!」

と親戚たちも笑いながら同意し、伯母は顔を真っ赤にして黙り込んだそうです。

それ以来、伯母が人を貶すことはほとんどなくなったと、母は笑いながら話してくれました。

私はその出来事を覚えていませんでした。
でも、子どもながらに感じていた違和感と純粋な疑問は、場の本質を突いていたのかもしれません。

子どもの頃は、「なんで誰も止めへんのやろ」と感じていました。
でも今なら分かります。

真正面から言い返すだけが正解ではないこと。
そして、空気を変える一言は、立場に関係なく誰でも発することができるということ。

大人になると、その場の空気を壊さないよう我慢してしまうこともあります。ですが時には、飾らない一言が空気を変えることもある。

言葉には、思っている以上に力がある。そう気づかせてくれた出来事でした。

【体験者:40代・女性医療従事者、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Anne.R
看護師として9年間、多くの人生に寄り添う中で「一人ひとりの物語を丁寧に伝えたい」とライターの道へ。自身の家づくりやご近所トラブルの実体験に加え、現在は周囲へのインタビューを通じ、人間関係やキャリアなど女性の日常に寄り添った情報を発信している。

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