待ち合わせのたびに遅れてくる、グループ内の「遅刻魔」の友人Bさん。ある日、またしても1時間の寝坊遅刻をしてきたBさんに対し、もう一人の友人Aさんが伝えたのは「本当の友人だからこそ伝えられる大切な思い」でした。Aさんの正論と、自分を軽んじられていたと気づいたエピソードとは? 友人が体験談を語ってくれました。

笑顔の友人が突きつけた、まさかのペナルティ

一瞬驚くBさんに、Aさんは淡々と続けました。

「私たちもただ待つだけじゃなくて、せっかくだから楽しい時間にしようと思ってね。そうすれば、Bさんの遅刻もただの“無駄な時間”じゃなくなるでしょ?」

私は最初その言葉に戸惑いましたが、すぐにAさんの意図を理解しました。Bさんを責めて関係を壊すのではなく、「他人の時間を奪うことは、自分自身の『信頼』という資産を減らすことなんだよ」ということを、別の提案を通じて優しく突きつけたのです。

Bさんも、笑顔の裏にある「もう遅刻はしないでほしい」というメッセージを感じ取ったのか、「本当にごめん! 今度はちゃんと時間通りに来るから、その時は私がしっかり案内するね」と、心から謝罪してくれました。

Aさんの正論

Aさんは後で私にこう言いました。
「電車の遅延は仕方ない。でも、毎回寝坊で他人の時間を奪うのはよくない」と。

度重なるBさんの遅刻癖。ヘラヘラ笑って「ごめん」というBさんに、Aさんは密かに怒りの限界を迎えていたのでしょう。私もBさんの遅刻には「またか」と諦めていましたが、自分を軽んじられているような、嫌な気持ちは毎回ありました。

友人関係において、本音を伝えるのは勇気がいります。しかし、我慢して不満を募らせるよりも、相手の成長を信じて「こうしてほしい」という意思を伝えること。その姿勢こそが、長く深い友情を築くための「大人の礼儀」なのだと気づかされました。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

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