筆者の体験談です。
子どもの頃、近所の人たちの”近すぎる距離感”が少し苦手でした。
でも大人になった今、その存在に何度も助けられていて──。

離れて暮らす

大人になって地元を離れ、今は実家から離れた場所で暮らしています。
母が施設に入ると帰省する回数も減り、実家の細かな様子まではわからなくなりました。

そんなある日、近所の方から携帯に連絡が入ったのです。
「〇〇おばちゃん、入院したみたいやよ」
親せきから連絡が来る前に、近所の方から先に聞くこともありました。

弟は実家で暮らしていますが、仕事で家を空けることが多く、地元で起きていることをすぐに把握できない場合もあります。
それでも近所の方が気づいて連絡をくれるおかげで、離れていても実家の様子を早めに知ることができました。

届く報せ

別の日には、近所で不幸があったことを教えてもらったこともあります。
「〇〇さんとこのおばあちゃん、亡くなったんよ」
地元を離れて暮らしていると、地域の出来事は想像以上に入ってきません。
でも、近所の方から連絡をもらえることで、父や弟へすぐに連絡を取ることができるのです。

施設にいる母へも「近所でこんなことがあったらしいよ」と伝えることがあります。
母は「他にどんなことがあったの?」と懐かしそうに話を聞いてきます。
母と地元の話をしていると、実家が以前ほど遠く感じなくなっていました。

今わかる

子どもの頃は、近所づきあいの近さを苦手に感じていました。
しかし今は、その”近すぎる距離感”に助けられることが増えました。

子どもの頃は苦手だった声かけも、今では実家を気にかけてくれている合図のように感じています。
「遠くの親戚より近くの他人」
昔はピンと来なかった言葉ですが、年齢を重ねた今、その意味を少しずつ実感しています。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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