子どもに快適に過ごしてもらいたい。すべての親の願いですが、それをどこまで他者に要求するかという線引きは難しいものです。筆者の知人Aさんのママ友Cさんは、とても娘思いの心配性なママ。AさんとCさんはお互いに小学校に通い始めた娘のことが心配でしたが、AさんはCさんの対応に疑問を感じるように。Cさんの要求はやり過ぎ? それとも当たり前? あなたはどう感じますか。

Cさんの学校への要求

Cさんは娘さんのことが心配なあまり、学校にかなりのことを要求しています。

「うちの娘、ハンカチが濡れてなくて使ってないみたいだったから、連絡帳にトイレの後、手を洗ってきちんと拭いているか見てやってくださいって書いたの」

「学校からもらったプリントがぐちゃぐちゃだったから、プリントをクリアファイルに入れるまで先生がやってくださいって言った」

AさんはCさんの学校への要求を聞いて、それは親が言い聞かせる範囲のことでは? と思い、Cさんにもそう伝えました。

でも、Cさんは「学校が見てくれるべきでしょ。それが先生のお仕事だよ」と我が子を思う気持ちが先走っている様子でした。

「見守る」と「手助け」のバランス

Cさんからの学校への要求報告が続いたある日、Aさんは自分の考えを伝えてみることにしました。

「最初はいろいろ心配になっちゃうよね。でも、そんなにサポートばかりしてると何にもできない子になっちゃうんじゃないかな。困るっていう体験も必要だと思う。自分で解決するチャンスを奪っちゃうのももったいない気がして」

ですが、CさんにはCさんの「守りたい」という強い思いがあり、平行線のままでした。

学校とどうかかわるかは個人の自由ですし、学校からやめてくださいと拒絶されているわけでもなければ、Aさんが口を出すことではないのでしょう。

でもこれ以上、「学校の先生は子どものサポートをするのが仕事なんだから、親からの要求を聞いて当然」と言うCさんの熱量に巻き込まれ続けるのは、Aさんにとって本意ではありませんでした。

子育ての正解は一つではないのでしょう。

Cさんとのやり取りを通じて、Aさんは改めて自分の育児の軸を再確認しました。ママ友とは心地よい距離感を保ちながら、今日もそれぞれのペースで頑張る娘を、温かく見守っています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。

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