筆者の話です。
体調が悪く、夫に「夕飯を買って帰ってほしい」と頼んだ日のこと。
帰宅した夫がうれしそうに差し出した袋を見て、私は思わず固まってしまいました──。

袋の中身

「これ安くなってたんだよ」
夫がうれしそうに袋から取り出したパック。
中に入っていたのは、刺身の盛り合わせでした。

体調が悪く、生ものなんてとても食べられません。
私は思わず言葉に詰まってしまいます。
けれど刺身が好物の夫は、私が感動していると思ったようでした。

「体調が悪い」としか伝えていなかった私。
どこがどんなふうにつらいのか。
何なら食べられるのか。
そこまで具体的には伝えていなかったことに気づきました。

「体調悪いって言ってたから、栄養つくものがいいと思って」と悪気なく言う夫の姿を見て、私はハッと気がついたのです。

伝えること

「これくらい察してくれるだろう」
どこかで、そんな気持ちがあったのだと思います。
けれど、言葉にしなければ伝わらないこともあるのだと実感しました。

それ以来、体調が悪いときは「うどんがいい」「温かいものが食べたい」と、できるだけ具体的に伝えるようにしています。
そうすれば、夫は好きなものを買えるし、私は体にやさしいものを食べられる。
『察してほしい』だけでなく、ちゃんと言葉にすることの大切さを感じた出来事です。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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