今回は、知人のA子さんから聞いたエピソードをご紹介します。
帰宅途中に痴漢被害に遭い、泣きながら帰ってきた大学生の娘。
すぐに110番通報したものの、事情聴取の場で警官から、耳を疑う<一言>が飛び出し──!?

「でも、夜道でミニスカートは危険ですよ。娘さんも、服装には気を付けましょうね」

警官の一言に、耳を疑いました。

たしかに自衛は大切です。
でも、それは今このタイミングで、被害にあった娘にかける言葉なのでしょうか。

娘の服装は、特別露出の多いものでもなく、ごく普通の女子大生の格好です。
何より、どんな服装をしていようとも、悪いのは加害者のはず。

被害に遭った直後にそんな言い方をされたら、「自分も悪かったのかも」と、娘が自分を責めてしまうかもしれません。
それは絶対に防がなければならないと感じました。

あなたは何も悪くない

私は、はっきりと口にしました。
「服装の問題ではありません。悪いのは、加害者です」

その場の空気が、一瞬止まりました。

警官は言葉に詰まり、しばらく沈黙したあと、
「申し訳ありません。今の発言は不適切でした」と、深く頭を下げました。

そして改めて、周辺のパトロール強化を約束してくれたのです。

帰宅後、私は何度も娘に伝えました。
「あなたは何も悪くないよ」

娘は涙を流しながら、こう言いました。
「お母さん、守ってくれてありがとう……。さっきは、また傷つけられたと思ったけど、お母さんの言葉で救われた」

その言葉を聞いたとき、胸の奥に溜まっていた感情が一気にあふれ出し、私も思わず泣いてしまいました。

母の覚悟

被害にあった側が、自分を責めてしまうようなことがあってはならない。
娘が一度ばかりか、二度も傷けられるなんて、許せません。

あれ以来、娘の帰りが遅いときは、必ず車で迎えにいくようにしています。
周囲からは「過保護じゃない?」と言われることもありますが、それでも構いません。
何かあってから後悔するくらいなら、できる対策はすべてしておきたいのです。

大切な娘の心を守るためなら、母はなんでもできる。
相手が誰であろうと、時には毅然とNOを伝える強さを持っていたいと思いました。

【体験者:50代女性・主婦、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

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