体調を崩したときの、そばにいる人の言葉や態度は、思っている以上に心に残るものです。何気ない一言に救われることもあれば、逆に忘れられないほど引っかかることもありますよね。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。
画像: ftnews.jp
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忘れられないあの一言

昨年、私がインフルエンザに罹って高熱を出し、意識もぼんやりしていたときのことです。

起き上がることすらできない状態の私に、夫が言い放ったのは「病は気から。俺は気合が入っているから熱なんて出さないよ」という言葉でした。

フラフラになりながら最低限の食事を用意した、あの夜の絶望感と怒りは一生忘れられません。

幼稚園児の子どもですら「ママ、大丈夫?」と心配してくれたのに、一番頼りたい夫に突き放されたことは、私の心にトゲのように刺さっていました。

立場が逆転した瞬間

それから数ヵ月後。
あんなに自信満々だった夫が、なんとインフルエンザで倒れました。

高熱で動けず、ベッドで力なくうめく夫を前に、私の頭の中で何度も繰り返されていたのは、あの時の夫の冷たい言葉。

「同じ言葉を言ってやろうかな」
……そんな黒い衝動が頭をよぎりました。

けれど、喉元まで出かかった皮肉を、私はむりやり飲み込みました。
言い返せばその場はきっとスッキリする。
でも、私が本当に欲しいのは『謝罪』ではなく『これからの安心』なのだ、と言い聞かせたのです。

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