子どもから「ママ、ママ」と何度も呼ばれて、手が止まってしまうことはありませんか? かわいいと思う一方で、疲れてしまう瞬間もあるのではないでしょうか。今回は、筆者が姪っ子との関わりの中で感じたことをご紹介します。

彼女の違う一面

夕方になり、姉から電話がありました。用件が終わり、「代わって」と言われたのでN子にスマホを渡したときのことです。

「はあ? なに?」
それまでとは別人のような口調に変わり、表情も一気に険しくなりました。

(え……?)
思わず固まっていると、通話を終えたあとには何事もなかったかのように「スマホありがとう」と笑顔に戻ります。

後から姉に聞くと、家では機嫌が悪いときはイライラしていて、話しかけにくいこともあるとのことでした。
「普通に反抗するし、長引くこともあるよ」とあっさり言われ、少し驚きました。
ただ、それも成長の過程でよくあることで、外ではきちんと振る舞えているだけでも十分だよ、と姉は笑って話してくれました。

この時間は、ずっとは続かない

穏やかな姿しか見ていなかった分、その変化に戸惑いもありました。ただ、どちらの姿もN子の一面なのだと感じます。

思い返すと、お母さんの話をしていたときの柔らかな表情が印象に残っています。

(今のこの時間は、いつまで続くんだろう)
まっすぐ向けられる「ママ大好き」という気持ちも、やがて少しずつ形を変えていくのかもしれません。
そう思うと、これまで慌ただしさの中で流れていた時間が、違って見えてきました。

すぐに完璧にはできませんが、今しかないこの濃さに、少しだけ丁寧に向き合っていきたいと感じたのでした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。

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