筆者の知人Aの話です。
定時で帰るようになった夫との暮らしに、少しずつ違和感が生まれました。
思い描いていた老後とのズレに、Aはどう向き合ったのでしょうか──。

長年、家族のために外で必死に戦ってきてくれた夫には、心から「本当にお疲れ様」と思っています。早く帰ってきて、家でリラックスしてくれるのは嬉しいはずなのに、自分のペースで進んでいた家事の空間に別の人がいることで、無意識にプレッシャーを感じていたのかもしれません。

家にいる時間が増えたのなら、簡単なことでもいいから何かできることがあるのではないか。
そんな思いが浮かびますが、うまく言葉にできず、そのまま飲み込んでしまう自分にも気づきました。
これまでの生活の延長線にいるはずなのに、どこか足並みがそろっていないような感覚さえ残ります。

若い頃は、年を重ねたら一緒に過ごす時間を自然に楽しめると思っていました。
けれど実際には、体力や生活リズム、気持ちの余裕も当時とは違っています。

見直す関係

「洗濯ものくらい取り込んでおいてくれない?」
何度も飲み込んできた言葉を、ようやく口にしました。
驚いたように動き始める夫の背中を見ながら、少しだけ肩の力が抜けます。

これまでと同じ関係のままでは、これからの時間は続いていかないのかもしれません。
夫との距離や関わり方を見直す時期に来ているのだと感じました。

これからの生活をどう支えていくのか。
自分なりの形を考えながら、できることから向き合っていこうと思っています。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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