両親の老後、子どもの立場としてどう面倒を見るか頭を悩ませる問題ですよね。特にきょうだいがいると、誰がその役割を担うのかが重要です。
今回は、筆者の友人が体験した“両親の老後問題”に関するエピソードを紹介します。

父はわかってくれていた

「この家のことをずっとやってきたのは、おまえじゃないだろう」

「でも俺、長男だし……」と言いかける兄。父は「長男でも何もしなかった人間に、何も権利はない」とバッサリ。

「おまえはまったくここにも寄り付かなかった」
「母さんが施設に入る手続きも、その前の病院通いも、全部付き添ってくれたんだ」
「母さんがいなくなっても、俺を心配してまだ今も来ているんだぞ」

兄は何も言い返せません。

むすっとした表情ですが、父が言ったことはすべて事実。自分は何もやってこなかったのですから。

今までの苦労が報われた瞬間

「すまなかった」

兄が帰った後、父は私に謝ってくれました。

父がちゃんと見ていてくれたとわかり、長年大変ではありましたが両親に寄り添ってやってきて本当によかったと思った私。

そして父は「俺も母さんと同じところへ行こうと思ってる」「おまえたちにこれ以上迷惑はかけたくない」と言いました。その言葉通り、家と土地は売却。兄にもいくらかは分け与えたものの、その多くは私が相続することになりました。

今までの苦労が報われた、父の愛を感じた出来事です。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:清水マキ
育児を機にキャリアを転換し、独学からライター講座の添削講師まで登り詰めた実力派。PTAやスポ少での積極的な交流から、ママたちの「ここだけの話」を日々リサーチ。金融記事も手がける確かな知性と、育児に奮闘する親としての等身大な目線を掛け合わせ、大人女性のライフスタイルから切実な悩みまでを鋭く、温かく描き出す。

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