これは知人のA子さんに聞いたお話です。娘が所属する吹奏楽部に現れたのは、自称・経験者の困ったお母さん。部の方針に口を出し、ついには「娘を目立たせろ」と無理難題を突きつけますが、顧問の先生が提案した“ある解決策”によって、事態は思わぬ方向へ動き出します。
画像: 「もっと娘を目立たせて!」吹奏楽部で暴走するママ友。“身勝手な要求”の先に待っていた結末は

「私は経験者よ!」アドバイザー気取りのママ

娘が吹奏楽部に入部し、親子で練習に励む日々を楽しみにしていたA子さんでしたが、そこに波乱を呼ぶ存在が現れました。同級生の母親であるB子ちゃんママです。彼女は顔を合わせるたびに「私は中学まで吹奏楽をやっていたから詳しいの」と、どこか誇らしげに語ります。最初は頼もしい存在だと思っていましたが、次第に彼女の言動はエスカレート。練習に顔を出しては「今のピッチが甘いんじゃない?」と口を出したり、顧問の先生に「もっと効率的な練習法があるはずです」と詰め寄ったり。

挙句の果てには「うちの娘のパートをもっと目立たせる構成にしてください!」と、耳を疑うような要求まで。これには周囲の保護者も「それは個人の希望で決めることじゃないんじゃ……」と、完全に引き気味でした。放課後の練習時間になると当たり前のように現れ、素人目には分からない細かい部分を指摘しては、周囲の空気をピリつかせます。A子さんも和を乱さないよう愛想笑いでやり過ごしていましたが、彼女の要求はもはや部活の運営を妨げるレベルにまで達していました。

顧問の毅然とした反論

そんなB子ちゃんママの暴走に終止符を打ったのは、普段は穏やかな顧問の先生でした。「うちの娘を主役に!」と迫る彼女に対し、先生は静かに、しかし力強く告げたのです。「吹奏楽は調和がすべてです。配置やソロは、あくまで実力と全体のバランスで判断します」と。その場は一瞬で静まり返り、B子ちゃんママも顔を真っ赤にして黙り込んでしまいました。

その数日後、部員たちに衝撃の通達がありました。次の演奏会に向けて、全パートで「ソロオーディション」を敢行するというのです。これを聞いたB子ちゃんママは「チャンス到来よ! 実力を見せつけてやりなさい!」と大喜び。しかし対照的に、当の本人であるB子ちゃんは、オーディションの日が近づくにつれて、目に見えて元気をなくしていきました。廊下ですれ違う際も、以前の明るい笑顔は消え、どこか何かに怯えているような様子だったそうです。

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