働き方が多様化した今、在宅で働いている人、フリーランスとして収入を得ている人も多いと思います。その一方、自宅で働くこと、自宅に居ながらにして稼げることは広く普及していないようにも思います。そうした中で、筆者の知人A子は在宅ワークならではの義母からの冷たい視線に悩んでいました。今回は、A子と義母のエピソードをご紹介します。

義母の病気をきっかけに……

そうした中で、ある転機がありました。義母が病気になり、3カ月ほど動けなくなってしまったのです。本人の希望で自宅療養となったものの、義父だけでは料理やトイレ、お風呂などのケアをすることができません。

A子は義母の自分に対するこれまでの言動から義母の介護を積極的にする気にはなれませんでした。しかし、困り果てる夫の姿を見て、不本意ながらも義母の介護を引き受けることにしました。

A子は在宅ワークの特長を活かし、平日は数時間程度、義実家で仕事をすることに。ノートPCを持ち込み、Web会議なども義実家から対応しました。

目の前で、真剣な面持ちでキーボードを叩き、画面越しに仕事相手と対等に渡り合うA子さんの姿。それは義母が想像していた「内職」とは程遠い、紛れもない「ビジネス」の現場でした。

「A子さん、よくがんばってるわね」
「最近の人は、家でもこんなにバリバリ仕事ができるのね。知らなかったわ」
義母の言葉が、少しずつ変わっていきました。

体調が回復するにつれ、「いつもありがとう。仕事も大変なのに」とねぎらってくれるようになりました。
A子が何よりもうれしかったのは、義母に「働いている」と認めてもらえたことです。在宅ワークは、決して「暇つぶし」でも「家事のついで」でもありません。自分の仕事を評価してもらえたことが、義母の介護で得た何よりのご褒美です。

【体験者:30代・女性フリーランス、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:太田あやこ
大学でジェンダーや女性史を学んだことをきっかけに、専業ライターとして活動中。自身の経験を活かしながら、幅広い情報収集を行い、読者に寄り添うスタイルを貫いている。人生の選択肢を広げるヒントを提供し、日々の悩みに少しでも明るさをもたらせるよう、前向きになれる記事づくりに取り組んでいる。

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