電車で席を譲ったことがある人、多いのではないでしょうか。筆者の息子も小学生のとき、お年寄りに席を譲ろうとしましたが、断られてしまったことがあります。
今回は、その気になる理由は何だったのかをご紹介します。

すると、おばあさんは嬉しそうな表情で「ありがとう。でも実はね、今立っている練習をしているの」と答えました。

思わぬ返答に固まった長男とともに、私も話を聞いたところ、おばあさんは足の手術をして杖をついているとのこと。路面電車に乗るときは、リハビリも兼ねてあえて立つようにしていると言うのです。

「でも、こんなおばあちゃんが電車でフラフラしてたら、危ないわよね」
「よく気づいてくれたね、ありがとうね」

おばあさんは笑いながら、長男に答えてくれました。

長男の勇気に心で拍手

席を譲ることができなかった長男は少し気まずそうに、恥ずかしそうにしていました。しかし、おばあさんは何度も繰り返し「ありがとうね」と言ってくれました。

そして私も夫も「いいんだよ! えらかったね!」とたくさん褒めてあげました。

長男の勇気に成長を感じるとともに、人によっては席を譲ることが必ずしも正解ではないのだと学んだ出来事でした。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:清水マキ
育児を機にキャリアを転換し、独学からライター講座の添削講師まで登り詰めた実力派。PTAやスポ少での積極的な交流から、ママたちの「ここだけの話」を日々リサーチ。金融記事も手がける確かな知性と、育児に奮闘する親としての等身大な目線を掛け合わせ、大人女性のライフスタイルから切実な悩みまでを鋭く、温かく描き出す。

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