人生には、未来を大きく左右する重大な岐路が何度か訪れます。しかし、自分が選択したことが正解だったかどうかは、そこから長い時間がたってみないと分からないものです。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。

10年後に見えた景色

それから10年以上経ち、子どもが成長して私は再び社会で働き始めました。すると、やっと見える景色が変わりました。

予測不能な育児で培った忍耐力、限られた予算をやりくりする管理能力、そして人の心の機微を察する力。
それらは知らず知らずのうちに、どんなビジネススキルにも負けない「自分だけの底力」になっていたのです。

専業主婦として過ごした時間は、決して空白ではなかった……。
主婦や子育ての経験が、職場での判断力や対人スキルとして確実に活きていると実感しました。

過去の自分を抱き締めて

今なら、あの頃の自分にこう伝えたいです。

「あなたは無価値どころか、人生で一番過酷で尊い『自分磨き』をしていたのよ。一筋縄ではいかない家族という組織を、限られた時間と資金で回し続ける、それは立派に自分の人生を経営することと同じなのだから」と。

今の頑張りは、形を変えて必ず未来の自分を支えてくれる糧になります。
そう考えると、今の自分を卑下する時間が勿体なく思えてきますよね。

どんな選択も決して無駄にはならないもの。
そう思えるようになった今、私はようやく過去の自分を優しく受け入れられた気がしています。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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