雑貨屋さんで木製の食器を見た時に幼稚園児の息子が発したひとことがきっかけで、日常の中に新しい呼び名が生まれました。筆者の体験談をご紹介します。

息子のひとこと

そんな中、息子がある棚の前で足を止めました。
そこに並んでいたのは、やさしい風合いの木製の食器たち。しばらくじっと見つめたあと、息子がぽつりとつぶやきました。
「昔のおさらー」
思いがけないその言葉に、一瞬きょとんとしたものの、すぐにその感覚がなんとなくわかる気がして、思わず笑ってしまいました。

物語の中の世界

息子にとってその食器は、きっと絵本や昔話の中に出てくるようなものに見えたのでしょう。
確かに、木のぬくもりを感じるそのお皿はどこか素朴で、今の生活というよりも少し昔の物語の世界を思わせる雰囲気があります。
子どもならではの感性で見た景色に、はっとさせられた瞬間でした。

わが家の特別な呼び名

その日以来、わが家では木製の食器はすべて「昔のお皿」と呼ばれるようになりました。
何気ないひとことだったはずなのに、気づけば家族の中で自然と定着し、食卓に並ぶたびに思い出しては少し笑顔になります。
日常の中にふと生まれた、小さな言葉の魔法。そんな何気ない出来事が少しだけ特別に感じられた、温かな思い出です。

【体験者:40代、筆者、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:M.Noda
家族との何気ない日々や子育ての経験が「誰かの力になれば」とライター活動をスタート。事務職で培った「正確さ」と、主婦・母としての「リアルな視点」を武器に、家族や義実家、人間関係の悩みに向き合う。自身の体験をベースにした共感度の高いエピソードを大切に、読者の心にそっと寄り添うコラムを執筆中。

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