予期せぬトラブルに遭遇してしまったとき、冷静に対処するのはなかなか難しいことですよね。しかし、責任者であれば常に落ち着いた対応が求められます。筆者の友人が先日遭遇した出来事について聞かせてくれました。

「お客様の潔白を証明するためにも、今すぐ防犯カメラを確認させていただきますね。確認が取れ次第、すぐに新しい商品と、本部への報告用にお名前とご連絡先を頂戴いたします。……よろしいですね?」

その瞬間、男性の顔が引きつりました。

「そ、そんな面倒なことに付き合ってられるか! 俺は忙しいんだ、もういい!」
捨て台詞を吐いて立ち去ろうとする男性。

しかし、店長の追撃は止まりませんでした。

「いえ、大切なお話ですから。実は、お客様がお持ちのそのパッケージ……」
店長は、男性が握りつぶしていた空き袋を指差して、フッと微笑みました。

「先週リニューアルしたばかりなんです。お客様がお持ちのものは旧デザインですので、昨日うちの店で販売したものではあり得ないんですよ」

嘘がバレたあと

店内の空気が、一瞬で変わりました。
「昨日買った」という主張が、物理的にあり得ないのだと白日の下に晒されたのです。

嘘がバレたと悟った男性は、顔を真っ赤にしながら、何も言わずに慌てて店を飛び出していきました。

感情的にならず、知識と冷静さを武器に部下を守る。
現場を支える人ほど、冷静さが力になるのだと感じた出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.