一生に一度の成人式。特別な日のはずが、今でも思い出すと少し胸がざわつく。
今回ご紹介するのは、振袖選びをめぐって「自分の気持ちを伝えきれなかった」ことを後悔している筆者の体験です。
大人になった今だからこそ気づけた、親との関係や子どもとの向き合い方について考えさせられるエピソードです。

母の事情と、残った後悔

後になって分かったのは、母がすでに親戚から振袖を借りる約束をしていたということでした。

父の姉の娘の振袖。
親戚付き合いを考えれば、簡単に断れなかったのだと思います。

今なら、その事情は理解できます。
けれど当時の私は、その振袖をどうしても好きになれませんでした。
丈が合わず、色も自分の好みとは違う。

成人式当日、私は無理に笑顔を作っていました。

「写真送ってね」と言われても、心から喜ぶことはできなかったのです。

もしあのときに戻れるなら、私はこう伝えたいと思います。

「自分の気持ちもちゃんと聞いてほしい」と。

そして、お互いが納得できる形を一緒に考えたかったと。

後悔から学んだ“親としての向き合い方”

この出来事は、今でも小さな後悔として心に残っています。

しかし同時に、「親としてどうあるべきか」を考えるきっかけにもなりました。

大切な場面ほど、子どもの気持ちを丁寧に聞くこと。
一方的に決めるのではなく、選択肢を示しながら一緒に考えることの大切さを実感しています。

過去は変えられません。
それでも、あのとき言えなかった気持ちが、今の私の「子どもとの向き合い方」をつくっているのだと思います。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Anne.R
看護師として9年間、多くの人生に寄り添う中で「一人ひとりの物語を丁寧に伝えたい」とライターの道へ。自身の家づくりやご近所トラブルの実体験に加え、現在は周囲へのインタビューを通じ、人間関係やキャリアなど女性の日常に寄り添った情報を発信している。

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