子どもが体調不良でピンチのときは、夫婦で助け合いたいですよね。今回は、子どもの看病を夫にバトンタッチした際に起こった友人のエピソードを紹介します。

薬を飲ませるタイミングに迷い……?

リビングには、息子の隣でぐっすりと眠る夫の姿。サイドテーブルには、夜中に飲むはずだったスポーツドリンクと病院でもらった薬が、手つかずのまま置かれていました。

「薬を飲ませていないの?」と焦っていると、私の気配に気づいた息子が起きて「トイレに行きたい」と言うので連れて行きました。聞くと、何度か夜中に目が覚めたものの、夫はよく寝ていたので起こしたらかわいそうだと思ったとのこと。

「もうちょっとで漏れるところだった」とケラケラ笑う息子ですが、私は夫に対して怒りの感情が。体調不良の息子を任せているのに、しっかり時間を見て薬を飲ませたり、夜中に様子を確認したりしてくれないのかと思ってしまったのです。

そして、寝ている夫を起こして問い詰めました。

夫なりの看病スタイル

「夜中、何度か様子は見たんだけど、ぐっすり寝ていたから……。起こしてまで解熱剤を飲ませるべきか迷っているうちに、俺も寝落ちしちゃって」

と申し訳なさそうにする夫。もっとしっかりしてよ、と怒りそうになったとき、息子がぽつりと言いました。

「パパね、夜中もずっと手握っててくれたんだよ」

その言葉にハッとする私。夫は、マニュアル通りの看病は不慣れだったかもしれませんが、息子が不安にならないよう、ずっとそばで寄り添っていたのだとわかりました。夫なりの看病スタイルを知って尖っていた気持ちがおさまった私。「ただ、次は薬の時間ももう少し気にしてね」と釘を刺しておきました。

かいがいしく世話を焼くだけが寄り添う方法ではないのだと気づかされた、忘れられない夜の出来事です。

【体験者:30代・女性フリーランス、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:清水マキ
育児を機にキャリアを転換し、独学からライター講座の添削講師まで登り詰めた実力派。PTAやスポ少での積極的な交流から、ママたちの「ここだけの話」を日々リサーチ。金融記事も手がける確かな知性と、育児に奮闘する親としての等身大な目線を掛け合わせ、大人女性のライフスタイルから切実な悩みまでを鋭く、温かく描き出す。

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