女手一つで子どもを育てるのは、生半可なことではありません。娘のために弱音を吐かずにやってきたシングルマザーの友人。娘の“本音”が突き刺さった、あるエピソードを紹介します。

娘が抱えていた本当の気持ち

実は、娘はクラスの女子からいじめられていたと言うのです。

「なんでもっと早く言ってくれなかったの!」と、また私は怒るように娘に言いました。

「言いたかった。もっと早く相談したかった」
「でも言えなかったの」
「ずっと私はお母さんに甘えたかった。でもお母さんは強い人だから、私の気持ちをわかってくれないかもしれないと思った」

娘は、今まで我慢していたものが爆発したように、次々と言葉を放ちます。

娘が本当に求めていたのは“一緒に泣いてくれる母親”だったのかもしれないと気づきました。強くあろうとするあまり、一番大切なはずの子どもに負担をかけてしまい大反省の私。

その日は、二人とも仕事も学校も休み、泣きながら話し合いをしました。

母娘の時間を取り戻す

その後、このままではいけないと感じた私は思いきって働き方を変え、在宅仕事に。

娘は通信制高校へ転校。今は週の半分だけ学校に行き、後は家で一緒に過ごしています。娘が家にいるときは仕事の都合をつけて行きたい場所へ一緒に行ったり、カフェで愚痴を言い合ったり。遅くなったけれど母娘の時間を取り戻そうとしている最中です。

「シングルマザーでも、強くいなければ」
子どものために確かにそう思い、やってきました。しかし、子どもに寄り添う気持ちを忘れてはいけない――そう痛感した出来事です。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:清水マキ
育児を機にキャリアを転換し、独学からライター講座の添削講師まで登り詰めた実力派。PTAやスポ少での積極的な交流から、ママたちの「ここだけの話」を日々リサーチ。金融記事も手がける確かな知性と、育児に奮闘する親としての等身大な目線を掛け合わせ、大人女性のライフスタイルから切実な悩みまでを鋭く、温かく描き出す。

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