大学進学を機に上京し、友人たちと初めて訪れた渋谷で、想像以上の人の多さに圧倒された出来事を描いた筆者の経験です。

「お祭りなの?」の一言

そんなとき、友人のひとりがぽつりとひとこと。
「今日って、お祭りなの?」その言葉に、一瞬きょとんとしたあと、みんなで思わず笑ってしまいました。けれど同時に、「確かにそう見える!」とも思ったのです。
田舎から出てきたばかりの私たちにとって、東京の人の多さは本当にお祭りのようでした。あの日の私たちの目には、東京は毎日がお祭りのように映っていたのです。

あの頃と、今の私

それから数年が経ち、気づけば人混みの中をすいすいとすり抜けて歩くようになりました。
そして今では幼い子どもの手を引き、街並みを眺めながら歩く自分がいます。
そんな自分に気づくたびに、あの頃渋谷の交差点を前に立ち尽くし、「お祭りなの?」と思っていた自分の姿が少し懐かしく、そして愛おしく思えるのです。

【体験者:40代、筆者、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:M.Noda
家族との何気ない日々や子育ての経験が「誰かの力になれば」とライター活動をスタート。事務職で培った「正確さ」と、主婦・母としての「リアルな視点」を武器に、家族や義実家、人間関係の悩みに向き合う。自身の体験をベースにした共感度の高いエピソードを大切に、読者の心にそっと寄り添うコラムを執筆中。

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