春は、新しい生活を始める人たちの緊張や期待が、空気に混ざっているような気がして、不思議と心がざわつく季節ですよね。そんな中、ふとした瞬間に過去の記憶が呼び起こされることはありませんか? 今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。
画像: 偶然見かけた元カレの『パパの顔』。ベビーカーを押す「穏やかな横顔」に、私の未練が溶けていった理由

人混みの中で見つけた、懐かしい背中

真新しいスーツの新社会人や、落ち着かない様子の学生たちであふれる4月の駅。
その喧騒の中で、見覚えのある背中を見つけました。
それは、5年前悩み抜いた末に別れを選んだ、かつての恋人の姿でした。

まさかこんな場所で見かけるなんて思ってもいなくて、私は心臓が跳ね上がるのを感じながら、咄嗟に近くの太い柱の影に身を隠してしまいました。今の彼が歩む時間を、邪魔してはいけないような気がしたのです。

あの頃の私たち

彼は、仕事に夢中だった当時の私を、いつも隣で応援してくれた本当に優しい人でした。
不器用な私の長所を、誰よりも見つけてくれた人でもありました。

けれど当時の私たちは、目指す場所やそれぞれの家族の事情など、気持ちだけではどうしても越えられない現実に直面していました。

「大好きなのに、一緒にいればどちらかが自分を押し殺すことになってしまう……」
そんな答えのない悩みに疲れ果て、お互いの未来のために離れる道を選んだのです。

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