筆者の友人・H香さんは、早くに夫を亡くし、一人で息子さんを立派に育て上げました。結婚して独立した息子さん。孫にも恵まれ幸せな生活を送っていたH香さんでしたが、ある信条が原因で疎遠になってしまったといいます。

逆ギレ

私はいくらなんでも100万円以上のお金を出し続けることは難しい、自分たちの身の丈に合った進路を考えるべきだと伝えました。
息子は「そうだよね」と納得して帰ったのですが、嫁は黙っていませんでした。
「可能性を潰すんですか?」とすごい剣幕で文句を言ってきたのです。

「応援はしてあげたい。でも、できないことを安請け合いするのは、かえって無責任になってしまう」と精一杯の思いを伝えましたが、嫁の落胆と怒りは想像以上に深いものでした。
結局、私からの援助がなければ無理だった受験はなしになり、孫は公立の中学校へ。
このことがきっかけで、嫁との関係性は一気に悪化してしまったのです。
連絡は一切してこなくなり、お祝い事の食事会や旅行などもなし。
息子も嫁にくぎを刺されているのか、私に連絡をしてくることはなくなりました。

信条

私は間違ったことは言っていないという自負はあります。あのとき、無理に支援を約束していたら、きっと共倒れになっていたでしょう。
ただ、息子一家を心配する気持ち、孫を大事に思う気持ちは変わっていません。
私の「分相応に生きる」という考えが、いつか息子夫婦にも「家族の将来を守るための選択だった」と理解してもらえる日が来ることを、今は静かに願っています。

【体験者:60代女性・パート、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業しOLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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