筆者の話です。真面目で優しい夫との結婚生活。しかし帰宅後に始まる仕事の愚痴は、毎晩同じ内容の繰り返し。最初は寄り添っていた私も次第に疲弊していきます。やがて夫は私の母にまで電話をかけ始め──。愚痴の繰り返しが夫婦関係に何をもたらしたのでしょうか?
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優しい夫

私には、離婚の経験があります。前の夫は、本当に優しい人でした。穏やかで気遣いがあり、人の痛みがわかる、そんな彼が自動車整備の仕事に誇りをもって働く姿を、私は心から尊敬していました。

結婚当初、私は穏やかな毎日に満足していました。ところが一緒に暮らし始めてしばらくすると、帰宅した夫の口から仕事の愚痴が途切れることなく流れ出すようになりました。

繰り返される愚痴

彼の不満は、いつも決まって「客への憤り」でした。安全のために消耗品の交換を勧めたのに、費用を理由に断られたという内容です。
「今日もだよ。電球を交換しましょうって言ったのに、『お金がかかるから』って断られた。信じられないよ」

「そんなに大した金額でもないのに! 安全のためにすすめているのに、なぜわかってもらえないんだ」

プロとしての誠実さを否定された悔しさは分かります。最初のうちは「そうだね、歯がゆいよね」と相槌を打っていました。彼の気持ちに寄り添うことが、妻である私にできる唯一のことだと思っていたからです。

しかし、その愚痴は1ヶ月経っても、半年経っても、何一つ内容が変わることはありませんでした。夕食中も、寝る前も。私は同じ話を、文字通り何百回と聞かされました。

増える愚痴の受け皿

次第に「そうだね」と返すことが苦痛になり、ある夜、私はそっと伝えました。

「同じことをずっと悩んでいても、何も変わらないんじゃないかな。もう少し気持ちを切り替えられないかな」

夫は、裏切られたような顔をして私を見つめました。
「……君まで、僕の気持ちを分かってくれないのか」
その日を境に、彼の愚痴は加速しました。

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