友人Aの話です。
30年近く見てきたご近所のおじさんには、いつも静かに座っている印象しかありませんでした。
けれど、ある日見た光景に、Aと母は思わず目を疑うことになります。

意外な行動

ある日、その家にお孫さんが生まれました。
ちょうど表情も出てきた時期、久しぶりに帰省したお孫さんを見ようとAと母は遊びに行きました。
すると、部屋の真ん中から大きな笑い声が聞こえてきます。

「ほら、もう一回やるぞ」

孫を笑わせようと、おじさんが身振り手振りでおどけたり、変顔をしたりしていたのです。
お孫さんが声を上げて笑うたび、おじさんの顔もどんどん明るくなっていきました。
最後には、でんぐりがえりまで見せていて。
30年見てきた、あの「静かなおじさん」と同一人物だとは、到底信じられませんでした。

知らない顔

Aと母は、思わず顔を見合わせました。
あの人が、こんなふうに声を上げて笑うなんて。
孫を見つめるおじさんの表情は、これまで見たことがないほど柔らかく、愛情に満ちていました。

Aの家には孫はいません。
だからこそ、その光景が少しまぶしく見えました。
30年知っているつもりでも、まだ知らない一面がある。
人は、向き合う相手や環境によって、想像もしなかった表情を見せることがあるのだと感じた出来事でした。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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