何気なく口にした言葉が、思いがけず誰かに影響を与えているかもしれないと考えたことはありますか。特に子どもは、想像以上に大人の会話をよく聞いているものです。今回は筆者の友人S美が体験した、大人の発言に影響された子どもにまつわるエピソードをご紹介します。

驚きの言葉の出どころは

後日、S美は機会を見て、家に遊びにきたY奈ちゃんにそれとなく尋ねました。「どうしてそんな風に思うの?」と。
すると、Y奈ちゃんは無邪気な顔で、家の様子を打ち明けてくれたのです。
「お母さんがね、『ブスでレベルの低い友達ができたらどうしよう。家に連れてきてほしくないわ』って言ってたのを聞いたことがあるよ」

確信犯的な悪意があったわけではありません。Y奈ちゃんはただ、大好きな母親の言葉をそのまま信じ、「人には見た目によるランクがある」という歪んだルールを自分の世界の常識にしてしまっていたのです。

S美さんは、背筋が凍るような思いがしたといいます。
親が家で何気なく口にする愚痴や、誰かを値踏みするような独り言。子供たちはそれを驚くほど正確に聞き取り、自分の価値観の基礎として吸収してしまいます。

子どもたちが多様な個性を尊重できる未来をつくれるかは、日々の大人の姿勢にかかっているのかもしれません。そう感じさせられた出来事でした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。

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