友達との距離感は人によって異なります。筆者の友人・Y美は少し気難しいところがありましたが、中学時代からずっと付き合っていました。そんなY美と音信不通になってしまったお話です。

先生の葬儀

私たちが40代になった頃、担任の先生が亡くなったという連絡が入りました。私は良かれと思い、Y美に連絡することに。
葬儀に出席するかどうかを尋ねると、急に不機嫌になったY美は「行かない」と言いました。
「どうして?」と尋ねる私にY美は「何で私のところには連絡がないの? 何かムカつく」と言ったのです。

誰にも連絡先を知らせていないY美のため、私から伝えてほしいと言われたことを話しましたが、Y美の機嫌は直りません。
結局、Y美は葬儀に参列しませんでした。
さらに、私との連絡も断とうとしたのか、Y美は電話番号やメールアドレスを変えてしまったのです。

リセット症候群

その後は年賀状も『宛先不明』で返ってきてしまう状態でした。
あれから10年近くが経ちますが、未だに連絡は取れていません。
他の友人たちも誰もY美の連絡先を知らず、地元も離れてしまっているため、彼女が今どこで何をしているのかすらわからないのです。

他の友人が「いわゆるリセット症候群なのかも」と言っていました。人間関係を一度白紙にしたくなる衝動は、誰にでも少なからずあるのかもしれません。
今はただ、彼女がどこかで自分らしく、穏やかに過ごしていることを願うばかりです。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
短大を卒業しOLをしていたが、父親の病気による廃業をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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