筆者の元職場で起きた出来事です。保育実習生のAさんは、ベテラン上司のBさんから「あなたには向いていない」と毎日叱責され、涙をこらえていました。そんなある日、Aさんの実習担当教員・Cさんが園を訪問します。Cさんの顔を見た瞬間、Bさんだけが突然顔色を変えました──。その人物は、Bさんにとって忘れられない“ある存在”だったのです。
画像: 「こんなこともできないの?」毎日叱責していたベテラン上司。実習中に現れた『ある人物』に真っ青!

毎日繰り返される、容赦ない叱責

「こんなこともできないの?」「あなたには向いていないんじゃない?」

保育実習中のAさんは、ベテラン上司のBさんから毎日厳しい言葉を浴びせられていました。他の職員がいる場でも声を荒げることがあり、Aさんは実習に行くたびに涙をこらえていました。

それでもAさんは「自分がまだまだ未熟だから」と自分に言い聞かせ、歯を食いしばって実習先に通い続けていました。しかし、その心は限界に近い状態でした。

実習訪問の日、担当教員が園にやって来た

実習も折り返し地点を過ぎたある日、実習先の学校から担当教員が訪問する日がやってきました。Aさんの担当は、落ち着いた雰囲気の女性教員・Cさんです。

保育室でAさんの実習の様子を見守っていたCさんは、やがてBさんに気づきました。そしてまっすぐにBさんの方へ歩いてきたのです。

「ご立派になられて」──その一言の重み

「Bさん! お久しぶりです」

Cさんがそう声をかけた瞬間、Bさんの顔色が変わりました。

CさんはBさんが新人だった頃に勤めていた保育園の先輩保育士でした。右も左もわからず、何度も失敗を繰り返していた新人時代のBさん。そのたびに隣で一緒に考え、励まし、支え続けてくれたのが、Cさんだったのです。

「あの頃からずいぶんの時がたちましたね。ご立派になられて」

穏やかな笑顔でそう告げるCさんに、Bさんはただ小さくうなずくことしかできませんでした。その言葉は、指導者としての振る舞いを厳しく、かつ温かく問いかけるような響きを持っていました。

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