子育てには正解がないからこそ、他の人のやり方が気になることもありますよね。誰でも多かれ少なかれ「本当にこれでいいの?」という不安を抱えているのではないでしょうか。今回は、筆者の友人のエピソードをご紹介します。

思春期に訪れた予想外の変化

やがて月日は流れ、子供たちが思春期を迎える頃、状況は一変しました。

常に厳しくしつけられ、親の期待を背負い続けてきた姉の子は、その重圧に耐えきれなくなってしまったのです。

不登校、そして家庭内暴力。
「俺を自分の道具だと思ってるんだろ!」という子供の叫びに、姉はただ言葉を失うしかありませんでした。

姉が完璧だと信じていた子育てが崩れ去っていくのを目の当たりにして、私は「子供を思う気持ちは同じはずなのに……」と複雑な思いでした。

一方で、自分の「好き」を貫き、のびのびと育った私の息子。目標を見つけて努力を重ね、第一志望の大学に合格しました。
「自由にさせてくれたから、自分で考えられたよ」と照れながら言う息子の姿に、胸が熱くなりました。

傲慢だった姉の涙と謝罪

先日、親戚の集まりで久しぶりに会ったとき、姉は涙ながらに謝ってくれました。

「本当にごめんね。私、自分の見栄のために子供を追い詰めていた。信じて見守るあなたの方が、ずっと立派な母親だったわ」

うなだれる姉の背中には、かつての傲慢さはなく、疲れ果てたひとりの母親の姿がありました。

あんなに私を否定し続けた姉の本音。
私はただ、姉の肩にそっと手を置くことしかできませんでした。

子育てに「共通の正解」はない

親が無理に子供をコントロールしようとすれば、どこかで歪みが生まれるのかもしれません。

我が子の可能性を信じて待つことの難しさと大切さを思い知った出来事でした。

育児に正解はありません。
大切なのは、親の理想を押し付けるのではなく、子供自身が笑顔で自分の人生を歩み出せること。
親にできるのは、そっと傍で見守りながら支えることなのでしょう。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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