これは、知人のA子さんに聞いたお話です。
結婚を機に寿退職が決まったA子さん。しかし、待っていたのは祝福ではなく、地獄のような引継ぎ期間でした。無茶な業務量に絶望する後任のB子さんと、それを見守る冷ややかな周囲……。最悪の結末かと思いきや、最後に起きた「まさかの変化」に心が温まります。

「私がいなくなった後、困るのはあなた」──。必死の説得が変えた意識

A子さんは自分の業務をこなしながら、必死にB子さんへ歩み寄りました。
「B子さん、1週間後に私がいなくなった後に一番困るのは、あなた自身なんです。少しでも楽になるコツを全部教えるから、一緒に頑張りませんか?」

そのA子さんの真摯な姿と、後に上司から漏れ聞いた「A子がどれほど過酷な環境を一人で支えていたか」という事実を知り、B子さんの心に変化が生まれます。「自分より年下の彼女がここまでやっていたなんて……」と、 自分の認識の甘さを振り返ったB子さんは、そこから人が変わったように猛烈にメモを取り始め、タバコ休憩も返上して仕事に向き合うようになったのです。

「お疲れ様!」涙と笑顔で幕を閉じた、嵐のようなオフィスライフ

ついに迎えた最終日。あんなにピリピリしていた職場には、穏やかな空気が流れていました。「A子さん、私、頑張ります!」と目を輝かせるB子さん。そして、今まで冷たかった周囲の先輩たちからも「本当に助かっていたよ、ありがとう」と温かい言葉が贈られました。

組織の体制に振り回されながらも、最後まで責任を全うした達成感。A子さんは、最高の笑顔で晴れやかな再出発を切ることができたのでした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:日向みなみ
出産を機に、子どもとの時間を最優先できる働き方を模索し、未経験からWebライターの世界へ。ライター歴10年の現在は、オンライン秘書としても活動の幅を広げている。自身の経験を元に、子育てや仕事に奮闘する中で生まれる日々の「あるある」や「モヤモヤ」をテーマに、読者のみなさんと一緒に笑って乗り越えるよう、前向きな気持ちになれるコラムを執筆中。

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