これは、知人のA子さんに聞いたお話です。
教育を担当し、信頼していた社員が、突然「別に」と心を閉ざしてしまったら? 以前の明るさを失い、職場で孤立する彼女の姿。そこには、無責任なリーダーと組織の歪みに立ち向かい、絶望した一人の女性の孤独な闘いがありました。今回は、そんな孤独な女性の逆転劇をご紹介します。
画像: ftnews.jp
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「別に」の一言に隠された、かつての優等生の変化

コールセンターの教育担当として、数多くの新人たちを育て上げてきたA子。そんな彼女のもとに、ある日上司から一件の依頼が舞い込みました。「かつての教え子であるB子が、最近無気力になっている。面談をしてやってほしい」という内容です。

B子といえば、以前は明るく素直で、誰よりも真っすぐに仕事に取り組む有望株でした。しかし、久しぶりに面談をしたA子は言葉を失います。そこにあったのは、どんよりとした空気をまとい、何を言っても「別に」と短く突き放す、別人のようなB子の姿でした。かつての輝きは、微塵も感じられなかったのです。

受電ログと孤立した背中が語る、現場の歪んだ実態

翌日から、A子は現場でB子の様子を観察することにしました。そこで目にしたのは、周囲の同期たちから離れ、休憩中もぽつんと一人で座るB子の不自然な孤立です。さらに驚いたのは、彼女の仕事ぶりでした。質問を一切せず、機械のように淡々と、感情を押し殺して受電をこなす姿──。それはまるで、周囲との関わりをすべて遮断し、自分の心を守っているかのようでした。

気になって過去の受電ログを遡ると、そこには決定的な違和感がありました。以前は丁寧だった対応履歴が、今は必要最低限の事実のみ。まるで「これ以上は関わりたくない」という無言の抵抗が刻まれているようでした。不審に思ったA子が偶然を装って声をかけると、B子は重い口をゆっくりと開きました。「……もう、疲れました」

彼女が語ったのは、部長のお気に入りであるリーダー・C子の、あまりにも無責任な実態でした。C子のミスを裏で黙々とカバーし、混乱する現場を一人で支え続けていたB子。しかし、周囲は上層部への遠慮から、その歪みを見て見ぬふりしていたのです。

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