3歳の息子と0歳の娘を連れて、初めてのワンオペ映画鑑賞を試みた筆者。順調だったはずの上映後、息子がまさかの大号泣。焦る私を救ってくれたのは、映画館スタッフの思いがけないひと言でした。

救いのひと言

焦っていると、女性スタッフの方が近づいてきました。
「すみません、もう出ます!」と慌てる私に、その方はやさしく言いました。

「今日の上映はこれで終わりなので、もう少しここにいても大丈夫ですよ。片付けますけど、気にしないでくださいね」
さらに息子の目線に合わせて、こう続けました。
「ぼく、ごめんね。映画の電池が切れちゃったから、今日はおしまいなのよ」
息子はぴたりと泣き止みました。
「電池、切れたの?」

室内の片付けが始まると、息子も現実を受け入れたようで、「……帰る」と小さくつぶやきました。
帰り際、スタッフさんは「あ、納得してくれたみたいね。よかった、よかった」と笑ってくれました。

女性スタッフの神対応

小さな子どもを連れて出かけるのは、思った以上に勇気がいります。周囲に迷惑をかけないか、いつもどこかで身構えています。
完璧にやろうとしなくてもいい、困ったときは、誰かがそっと手を差し伸べてくれることもあるのです。
あの小さな映画館は、今はもうありませんが、それでも近くを通るたびに、思い出します。
私にとっては、映画よりも心に残るあたたかくて懐かしい思い出です。

【体験者:50代・筆者 回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。

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