20年間、同い年である隣人の“競争心”に悩まされ続けた日々。子どもが巣立ち、やっと終わりが見えたかに思えましたが、そうもいかなかったようです。筆者の知人から聞いたお話をご紹介します。

成人しても続く

そんな日々でしたが、やがて子どもたちは全員成人。
「これでAも張り合ってこなくなるだろう」と、私はほっと胸をなで下ろしました。

しかし、子どもたちが巣立ってから5年経ったときのこと。
帰宅した私を家の前でつかまえたAは、こう声をかけてきたのです。

「うちの子、今度海外に転勤することになったの。地元企業に就職したお宅の子どもたちじゃ、海外に行くことなんてないわよね」
そう言って、にやりと笑うA。私にとっては、地元で誠実に働く我が子たちは誇りです。でも彼女にとっては、子どもは自分の優越感を満たすための「道具」でしかないのだと思うと、背筋が凍るようでした。

別の日には、「お宅の息子さんのお嫁さんは高卒だったかしら? うちは○○大学卒の子が来てくれるのよ」とあざ笑ってきたこともありました。

「まだ続くの? 孫が生まれたら、今度は孫で競うつもりなの?」と考えながら、積み重なった「うんざり」が、ついに限界を迎えようとしていました。

引っ越したい

Aと距離を置きたいと考えましたが、戸建て住宅でまだローンも残っているので簡単に引っ越すわけにはいきません。

ただ、ローンが終わったら土地と家を子どもに譲り、賃貸へと引っ越そうかとも考えています。
それほど、「Aから離れて、静かに暮らしたい」という思いが募っています。住み慣れた家を離れるのは寂しいけれど、それ以上に「誰とも比べられない、静かな時間」が欲しいのです。
20年もの間、隣人の視線に晒され続けてきた私の、これが精一杯の、そして最後のリベンジです。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。

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