経理の仕事をする友人の話です。留守番をしていた小2の娘から「お皿を割ってしまった」と連絡が入りました。仕事中で帰れず、どう対応するか迷った彼女。その末に、ご近所さんに助けを求めたエピソードをご紹介します。

そのとき、ふとご近所の女性の顔が浮かびました。
60代くらいで、会えば挨拶を交わし、玄関先で少し立ち話をすることもある方です。以前、子育ての悩みを聞いてもらったことがありました。

正直、迷いました。
急に頼って迷惑じゃないだろうか。
断られたらどうしよう。
そもそも、そこまでお願いしていいのだろうか。

それでも、このまま娘を一人にしておくほうが不安でした。

迷った末にかけた一本の電話

一か八かで電話をかけると、事情を聞いたその方は、少しも間を置かずにこう言いました。

「すぐ行くから、娘ちゃんにカギを開けるよう言ってね」

その一言で、張りつめていたものが一気にほどけました。

あとで聞くと、ご近所さんは割れた食器を片づけ、娘の様子を見ながら声をかけ、さらに一緒にコンビニへ行ってお昼ご飯まで用意してくれたそうです。

そこまでしてもらえるとは思っていませんでした。
無事に事態が収まったと聞いて、胸をなで下ろしました。

あの日を思い返して感じたこと

後日、改めてお礼に伺いました。
「困ったときはお互いさまだから」と、あっさり笑われたのが印象に残っています。

留守番中のお昼ご飯は、食器をプラスチックにするようになりました。
それともう一つ。
困ったときに一人で抱え込まず、頼れる関係を日頃から大事にしよう。

あの日の出来事は、私の中で、ご近所との距離感をそっと変えてくれました。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。

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