子どもの成長は親にとっては泣けるほど嬉しいもの。筆者の知人Aさんも娘の卒園式は感動するだろうなあと思っていたのですが、同行した夫のある行動によってAさんの涙は引っ込んでしまったのだそうです。これまで子育てに深くかかわってこなかったAさんの夫は、娘の卒園式でいったい何を感じたのでしょうか。

会場に到着し、卒園式が始まりました。娘の晴れ姿に、Aさんは序盤から感動していました。しかしAさんが涙ぐみそうになった瞬間、隣の席にいる夫が嗚咽を漏らして号泣し始めたのです。

「あなた、そんなに感動するほど娘のことを見ていましたっけ?」

夫のあまりの号泣ぶりにびっくりして、涙が引っ込んでしまったAさんをよそに、夫は式の間中ずっとハンカチを離さず泣き続けていました。

卒園式以降、変わった夫

「せっかくの感動を、夫の号泣に全部持っていかれた……」
そんな複雑な思いで帰宅した夜。娘が眠りについた後、夫がポツリとこぼしました。

「俺って今まで娘の成長を見逃してたんだなあ」
どうやら、式中に流れたスライドや、堂々と証書を受け取る娘の姿を見て、初めて自分が育児を丸投げしていた時間の重さと、取り戻せない瞬間の大切さを痛感したようでした。

そしてその日から、できる範囲で娘とかかわるようになったのです。繁忙期以外はできるだけ早く帰宅して娘と食事をとろうとするし、休日には娘と2人きりで出かけてくれるようにもなりました。

卒園式の娘の晴れ姿が夫を目覚めさせてくれたのだと、Aさんはとても喜んでいます。子どもに関心がないように見えても、きっかけさえあればAさんの夫のように目覚めることもあるのかもしれませんね。 

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。

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