最近は、スマートフォンを使って理想のスタイルを気軽に見つけられる時代になりました。美容の流行も目まぐるしく変わりますが、自分に似合うものを探すのはワクワクする時間ですよね。今回は、美容師の友人の興味深いエピソードをお届けします。

ハサミでは変えられないものもある

ある時、人気インフルエンサーの自撮り写真を見せて、「これと同じにして」とオーダーされたお客様がいました。
写真は明らかに加工されていて、美容師目線で見ると不自然な点がいくつもあります。

私は「完全に同じにすることは難しいと思いますが、努力します」と前置きして、髪質や骨格に合わせ最大限努力しましたが、お客様はそのインフルエンサーと全く同じ髪型にしたかった様子。

完成後、「これはこれで可愛いけど、もっとこう、シュッとしてると思ったのに」と苦笑いされたお客様に、申し訳なさを感じるとともに、行き場のない歯痒さを抱いてしまいました。

その「シュッ」とした小顔効果や鮮やかな発色は、画面の中でしか成立しないものです。
私たちは髪を切ることはできても、骨格を削ったり空間にフィルターをかけたりはできません。

鏡に映るリアルな自分にガッカリされる姿を見るのは、美容師として非常に心苦しく、切ない瞬間でもあります。

あなた自身の個性を輝かせるために

もちろん、理想を高く持つのは素敵なことです。
だからこそ、加工した写真と実際の自分を比べて落ち込むのは勿体ないと思います。

プロの技術を引き出すのは加工ではなく、あなたの個性を活かそうとする対話です。
鏡に映るのが、加工アプリやフィルターを通した誰かの顔ではなく、あなたの満足そうな笑顔であってほしい。

そのために私たち美容師は、技術を磨き続けています。

【体験者:20代・女性美容師、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.